という本があったので買ってみた
イギリスの名門
オックスフォードとケンブリッジの入試の面接官が実際にだした質問らしい
とりあえず質問だけを書きだしてみる
▪あなたは自分を利口だと思いますか?
▪棒高跳びの世界記録はなぜ6.5メートル程度で、なぜ破られないのですか?
▪自分の腎臓を売ってもいいでしょうか?
▪精神病質者(しかも、殺人だけが唯一の楽しみである患者)に、自分は好きなだけ人殺しができる現実世界にいると信じてしまうようなバーチャルリアリティーを創出する機械を使わせることは、道徳的に問題ないでしょうか?
▪肥満の人もNHS(国民健康保険制度)の無料医療サービスを受けていいでしょうか?
▪なぜ、昔、工場の煙突はあれほど高かったのですか?
▪歴史は次の戦争をとめ得るでしょうか?
▪誠実は法律のどこにおさまるでしょうか?
▪あなたにとって悪い本とは何ですか?
▪もし、地面を地球の裏側まで掘って、その穴に飛び込んだらどうなりますか?
▪スミスはジョウンズが絶壁に向かって歩いているのを見ている。スミスはジョウンズが盲目であることを知っているが、彼のことが好きではないので崖から落ちるに任せている。これは殺人でしょうか?
▪あなたは自分の頭部の重さをどのように量りますか?
▪あなたならリンゴをどう説明しますか?
▪舞台、つまり意見を表明したり、ただ娯楽を提供したりするための演壇ー
あなたはこれをどう考えますか?
▪木を描くとします。その木は現実のものですか?
▪高齢者を生かしておくためにNHS (国民健康保険制度)のお金を使うことに何の意味があるでしょうか?
▪保全地区に住むある女性が自宅のドアを紫色に塗る計画を申請したところ、却下されました。これは公正でしょうか?
▪毛沢東主席は今日の中国を誇りに思っただろうと思いますか?
▪フェミニズムは死にましたか?
▪牛一頭には世界中の水の何パーセントが含まれていますか?
▪チェーホフは偉大でしょうか?
▪クロイドンの人口は?
▪方舟にモーセは動物を何匹乗せましたか?
▪ロミオは衝動的ですか?
▪火星人に人間をどう説明しますか?
▪あなたは脳のどこがいちばん好きですか?
▪どうしたら建築で犯罪を減らせるでしょうか?
▪貪欲は善でしょうか、悪でしょうか?
▪もし友人が私をある部屋に閉じ込めて、5ポンド払いさえすればいつでも好きなときに自由に外に出ていいと言ったとします。これは自由の剥奪でしょうか?
▪古典学部が焼け落ちたらどうなるでしょうか?
▪race(人種、類)というものはあるのでしょうか?
▪環境は貧困やエイズなどより大きな危機でしょうか?
▪なぜ神(God )と私(I)は大文字で表すのでしょうか?
▪イギリス国内の貧困と海外の貧困のどちらに注目するほうが重要でしょうか?
オックスフォード大学
▪蟻を落とすとどうなりますか?
▪過去に戻れるとしたらいつにしますか、またそれはなぜですか?
▪あなたはクールですか?
▪もし全能の神がいるとしたら、彼は自身が持ち上げられない石を造ることができるでしょうか?
▪なぜ宇宙船の中ではキャンドルを燃やせないのですか?
▪もしこの紙を無限回数折りたたむことができるとしたら、何回折れば月に届くでしょうか?
▪ガールスカウトには政治目的があるでしょうか?
▪幸せだ、とはどういうことですか?
▪運命とは何ですか?
▪私は砂漠の石油王で、たまたま一直線上に位置している4つの町に石油を届けることになっている。その4つの町を順番に回るのだが、次の町へ行く前に必ず石油タンクに戻らなければならない。移動距離をもっとも短くするにはどこにタンクを置けばいいだろうか?王族の友人がいて、私が望めば無料でいくらでも道路を建設してくれるから、道路の心配はいらない。
▪カタツムリには意識はあるでしょうか?
▪なぜ海には塩があるのですか?
▪ここに3リットル用の水差しがひとつと5リットル用の水差しがひとつあります。4リットルを量りなさい。
▪なぜ世界政府はないのでしょうか?
▪聖書は架空の物語でしょうか?また聖書をチックリット(女の子文学)と呼ぶことは可能でしょうか?
▪自分がカリフォルニアにいない場合、カリフォルニアが存在していることをどのように知りますか?
▪人はいつ死んだことになりますか?
▪大型で獰猛な動物はなぜこんなに少ないのでしょうか?
▪地球には人が余計にいるでしょうか?
▪世界に砂粒はいくつありますか?
▪なぜ進化論を信じるアメリカ人はこれほど少ないのでしょうか?
▪あなたならどうやってタイムトラベルをしますか?
▪コンピューターは良心をもつことができるでしょうか?
▪『ハムレット』はちょっと長いと思いませんか?まあ、私はそう思いますが。
▪ネイチャー(nature )はナチュラル(natural )ですか?
▪私には考えがある、とあなたに思わせるものは何ですか?
以上
全部で60の問題が書かれていた
どれもこれも面接の場で質問されたら頭が真っ白になってしまいそうである
この本の前書きによると
こういった質問をする主旨は
大学側が本当に賢い学生を
つまり当意即妙の応対ができる学生を見つけることにある
と説明している
ということは
中には理論的、具体的に答えられるような質問もあるが
そういった当たり前の答えを聞きたいわけではあるまい
一応筆者は自分なりの回答を記しているが
あくまでひとつの回答例としてであり
読者が考えるための余地も考慮した書き方をしている
読者に思考することを楽しんでほしいという意図もあるのだろうし
これが絶対正しいという回答などないからだ
逆に言えば回答は無限にあるということだ
この名門大学を受験した若者はどういう回答したんでしょうね?
私は質問を読んだだけでフリーズしてしまいました(^_^;)