忘れられない映画
今までいろんな映画を観てきましたが
ひとつだけ
観てから30年ほど経った今でも
はっきり脳裏に甦るほど
どぎつい印象を残してくれた映画がありました
「猛獣大脱走」
1983年の映画ですが
確かジャッキー・チェンの映画を観に行ったとき
同時上映されてたんですよ
タイトルだけ見たら
脱走した動物が騒ぎを引き起こして…
って感じのコメディかな?
と、思ったんですが
まったく違いました
内容はまあ
動物園から脱走した動物たちが
あちこちで騒ぎを引き起こすんですが
コメディとはかけ離れた映画でした
最初にネタバレしちゃいますが
麻薬の一種が水道の1部に流れ込み
その水を飲んだ動物たちがトリップしてしまい
狂暴化します
動物園の職員を襲って脱走する猛獣たち
ライオンや虎に食い殺される人間
結構リアルな映像です
そして街では
夜の路上でカーセックスに励む男女
その車に水を飲んだどぶねずみがワラワラと集まってきて
カップルはねずみに食い殺されてしまいます
チーターに追われて車で逃げる女性
他の車やバイクを巻き込みながら逃げるも自爆
狂暴化したゾウの群れに囲まれた
車に乗ったカップル
男性は長いゾウの鼻に首を巻かれて締め殺され
女性は外に引きずり出され
踏み殺される
ゾウの群れはそのまま空港に強行突入
滑走路を歩くゾウを避けようとした飛行機が自爆
ゾウは草食でおとなしい動物のはずですが
麻薬とは恐ろしいもんですなあ
最後は子供たちがレッスンしているダンス教室にシロクマが乱入
ダンスの先生が食い殺されます
子供たちは用務員のおばさんに先導されて
なんとか二階の部屋に逃げ込みますが
子供たちも水を飲んで麻薬の影響をうけ
用務員のおばさんをみんなで殺してしまいます
という具合に
かなりエグいというか
グロいシーンで埋め尽くされた映画です
これはイタリア映画なんですが
なぜか舞台はアメリカ
はっきり言って映像も内容もB級
俳優も全然知らない人ばっかり
ただ監督の意図というか
映画のテーマみたいなものは、はっきり伝わります
殺戮シーンも
今なら絶対NGなぐらいグロい
そんな映画が
なんでこんなに脳裏に焼き付いているのか
これを映画館で観たとき
まだ高校生だった私には
かなりの衝撃だった
このあとジャッキー・チェンのコミカルなアクション映画が始まらなかったら
トラウマになったかもしれない
というぐらいグロい内容なのに
テレビで放映される度に観てしまう
まるで中毒患者のように
DVDもでてるらしいので
そのうち買ってしまうかも
(^_^;)