本と映画と音楽の日々

主に好きな映画や本のことを書いてます。日常のこともダラダラ書いてたりします。気が向いたらお立ち寄りください。

ホラーな季節の到来

夏ですね

でもまだ5月

今からこんなに暑くて

7月8月はどうなるんでしょう?

 

考えただけで恐ろしい

 

私にとってはそれ自体がホラーです

 

まあそれはさておき

夏はホラーな映画や本が盛りだくさんになりますね

 

私は自他共に認める怪談好きですが

実はホラー映画とか小説とかはあまり見ません

なぜかというと

ああいうのって

見る人を怖がらせようと

やたら演出過剰だったり、わざとらしいものが多くて

シラケることがほとんど

なので専ら実話怪談本のみ楽しんでいます

 

とは言うものの

中には「これは当たりだぞ!」というものもあります

 

ということで

今回は個人的に面白かったと思うものをご紹介

あくまでも個人的な感想なので

私は違う!という人いたらご容赦を

 

作品はこれ


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ハロウィンです

ハロウィンの夜に惨劇が起こるというもので

1978年に公開された映画のリメイク版です

監督はなんとロブ・ゾンビ

デスメタルバンド、ホワイトゾンビのボーカルのロブ・ゾンビです

映画監督としても活躍していたとは知りませんでした 

ロブ・ゾンビ


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私はオリジナルのほうは見てないです

 

オリジナルは主人公のマイケル・マイヤーズの止めどない殺戮シーンが恐怖を誘ったとか

そしてそれがスプラッタ映画の実質的な先駆けとなったんだそうです

 

どうりで見なかったわ

私はわざとらしいというか

演出過剰な映画っていうと

真っ先にスプラッタ映画を思い浮かべちゃうんですよね

正直スプラッタ映画って面白いと思ったことがない

ひたすら殺戮

グロい死体

ただ気持ち悪いだけで

怖くもなければ面白くもない

というわけで

この手の惨殺ものは一切スルーしてました

スプラッタ映画の秀作を見たことがないだけかもしれませんがね

 

そんな私がなぜこのDVDを買ってしまったのか

ロブ・ゾンビ監督というところに反応して

思わず買ってしまった(笑)

 

でもあらすじ読んで

なんだ、惨殺系かよ、と

内容にはまったく期待してなかった

でもでもでも

実際見てみたら

ロブ・ゾンビ監督に土下座したくなりました

 

面白かったんです

 

惨殺嫌いの私が

前のめりになって見てました

 

で、こちらのリメイク版の内容ですが

前半は主人公マイケル・マイヤーズの子供時代

後半は惨殺シーン目白押しになるんですが

彼がなぜ恐ろしい惨殺魔になってしまうのか

その理由を前半で描いています

 

少年時代のマイケル・マイヤーズは

学校でも家でも相手にされず

孤独な日々を過ごし

静かに惨殺魔としての下地ができていきます

ハロウィンの夜

マイケルは仕事にでている母親とまだ赤ん坊の妹を残して

家族全員を惨殺

その後精神病院に入れられ

檻のある、まるで監獄のような部屋で17年間過ごします

17年目に脱獄のチャンスを得て檻の外に

そこから赤ん坊だった妹を探して

殺戮を繰り返していきます

 

マイケル・マイヤーズ

左が子供時代、右が17年後
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子供時代のマイケルはピエロのマスクをかぶって家族を惨殺

大人になってからは

ずっとマスクをかぶったまま

素顔を見せることもないし

声を発することもない

そして殺戮シーンの連続

すごくリアリティ溢れてて凄味があります

 

たったひとつわからなかったのが

なぜマイケルは妹を探して殺そうとするのか?

赤ん坊の頃は殺さなかったのに

なぜ17年も経ってから殺そうとするのか?

まあマイケルにはちゃんと理由があるんでしょうが

唯一??となったところです

 

しかしすごいなロブ・ゾンビ

正直ホワイトゾンビはあんまり好きじゃないけど

ハロウィンは凄かったぞ

見直したぞロブ・ゾンビ

 

映像だけじゃなくて

音楽にもこだわりがあってよかったぞ

キッスを始め

ピーター·フランプトン

イギー・ポップ

RUSH

アリス・クーパー

 

わかる人が聴けば一目瞭然の70'年代ロック

これがまた映像とピッタリマッチ

 

殺戮シーンもそんなにショッキングな感じではないので

普通に楽しめると思います

 

怖いの苦手な方はどうだかわかりませんが

(^_^;)

 

いいホラー映画を作れる監督って

本当に実力のある人なんじゃないかな?と思う今日この頃です

『ハロウィン』(2007) 予告編 - YouTube

 

そしてもうひとつ

 

タイ映画

邦題、心霊写真

英題、shutter(シャッター)

タイ語は読めないのでわかりません(^_^;)


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映画で本物の心霊写真を使って

撮影中いろいろおかしなことがあったという

いわく付きの映画らしいです

 

これはタイトルの通り

惨殺系ではなく心霊系

 

カメラマンのタンと恋人のジェニーが

友人の結婚式の帰りに車で人をはねてしまう

 

しかし

車を降りようとするジェニーを遮って

タンはそのまま走り去る

いわゆる轢き逃げ

 

が、後日現場に行って確かめても人をひいた形跡はないし

ニュースにもそれらしきものはない

 

そこから二人におかしなことが起こり始める

 

理屈では考えられないことが

 

調べていくうちに

すべては、タンが学生時代ヒドイ目にあわせて捨てた恋人の怨霊が原因だとわかる

 

じわじわと追い詰められる二人

 

先ほどのハロウィンと違って

派手な怖さではなく

足元からじわじわと来る怖さ


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余談ですが

アメリカ人て

こういうじわじわ怖いとか

なんかわからないけど怖いとか

そういう感覚がわからないんだそうです

だから殺人鬼がでてくるような

怖い対象がはっきりしてるものが受けるんでしょうね

 

日本人の感性にはこちらの心霊写真のほうがマッチするかもしれません

 

私にとってはリング以来の素晴らしいホラー映画でした


ตัวอย่าง ชัตเตอร์ กดติดวิญญาณ (Official Trailer) - YouTube

 

最後に小説をひとつ


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三津田新三さんは私の最も好きな作家のひとりです

ミステリーみたいな作品が多いですが

ホラーも書いておられます

 

この人は本当にホラーがうまい

ご自身も怖い話や不思議な話が好きで

昔から集めておられたというから

そのせいなんでしょうかね?

怖さの出し方がすごくうまい

 

なんというか

明らかに演出過剰な内容でも

全然わざとらしくなくて

まるで実話怪談みたいにすーっと納得できるんですよね

 

特に写真の「あかまなこ」は絶品です

 

ホラー好きな方には是非読んでほしい

 

表紙はちょっとキモいですが(^_^;)