1975年
スティーヴン・スピルバーグ監督が撮った映画
人食い鮫に襲われる恐怖を描いた作品です
この海で死亡事故が起こった
その遺体の状態を見た警察署長はサメに襲われて亡くなったと判断
すぐさま海への出入りを止め
サメを退治するべきだと主張する
しかし
市長や街の有力者たちは
夏の観光客が他の街へ流れ
収益がなくなることを恐れて猛反対
結局サメの姿を誰も確認していないことから
サメ退治をすることなく話は終わった
サメの犠牲者の母親は
怒り心頭でサメを退治した人間に3000万ドル払うと告知
ならず者の漁師はそれを聞いて
「一万ドルくれるならオレが退治してやる」と嘯くが
その後イタチザメが退治されたことで
サメの問題は片付いたとされた
警察署長は遺体についた歯形から
イタチザメは小さすぎる
もっと大きな
きっとホオジロザメだと主張するが
街の収益のことしか考えられない市長は
サメは退治されたから大丈夫だと
予定通り海開きを行った
すると案の定
遊泳中の観光客がサメに襲われて死亡
海辺はパニック状態
市長は事ここに至ってようやく自分の判断が間違っていたと悟る
警察署長はとにかくサメ退治の為に
一万ドルで退治すると言っていたならず者を雇えと市長に掛け合うが
市長は「議会にかけないと····」と渋る
私はこのシーンを見ていて
おいおい市長
そんな悠長なこと言ってる場合か?(^_^;)
議会で可決されなかったらどーすんだよ
サメ退治しなけりゃ、観光客いなくなるんだぞ?
あんたが何より優先した収益がなくなるんだぞ?
と、思っていた
どこの世界でもバカなヤツが世界を滅ぼすんだな
結局ならず者をサメ退治に雇うことを押しきった警察署長
ならず者と一緒にサメ退治に出発
見事サメを退治してめでたしめでたし
なんですが·····
なんかこれって
コロナの猛威に為す術もない
今の状況と似てませんか?
事態を悪化させるのは
いつでも人間の愚かな行動
目先のことしか見てないで
肝心なことをしっかり考えていれば
防げたことだと思います
サメは殺すなり捕獲するなりすれば解決
でもウィルスは?
政府も国民個人個人も
今一度しっかり考える必要がありますよね
さて
話変わって
もうひとつサメの映画を
ロスト バケーション
こちらもサメに襲われる恐怖を描いた作品ですが
久しぶりに面白いと思った映画でした
主人公は医学を学ぶ女子大生
サーフィンをするためにとあるプライベートビーチにやってきた
誰もいない海でサーフィンを楽しんでいるとサメに襲われる
たった一人で何時間か何日か海の上を漂い
襲いくるサメと戦う
映画の中では海の上を漂ってる時間は正確にはわからないんですが
満ち潮と引き潮があって
1度か2度は他のサーファーもきてサメの餌食になってたから
多分1日以上は漂ってたんだと思います
主人公が医学生ってのも良かった
とにかく海面が動くとサメがくるから
下手に動けない
だからじっと耐えてチャンスを待つしかない
海の上で
サメにやられてケガした足を自分で縫うシーンは
見てるこっちのほうが痛かった(^_^;)
麻酔なんて当然ないし
針だのなんだのの医療道具があるわけでもない
何で縫ったのかというと
ネックレスのヘッドについてた牛の角を型どったものを針にして
ネックレスのヒモを使って縫っていった
そうして足を治療してからは
ひたすらサメに自分の居場所を悟られないようにしながら
やってきたサーファーにサメがいると必死で知らせる
しかし浜辺のサーファーには彼女の声は届かず
サーファーはサメの餌食になる
サーファーの一人が持っていたビデオカメラをなんとか手に入れ
助けを求めるメッセージを入れ
浜辺に向かって投げた
そのカメラを地元の子供が拾い
彼女は助かる
その前に彼女は自力でサメを退治して
力尽きて海辺で気を失っているところを無事に救出される
この彼女
1人で海の上を漂い
自力でケガの治療して
1人でサメも退治して
ものすごい精神力
かつ冷静沈着でムダのない行動力
ジョーズの市長は見習って欲しいと思う
ジョーズでイライラしたけど
ロスト バケーションでスッキリしたわ