本と映画と音楽の日々

主に好きな映画や本のことを書いてます。日常のこともダラダラ書いてたりします。気が向いたらお立ち寄りください。

亭主関白の意味をしってるか?

先日仕事帰りに

知人に借りていた仕事関係の本を返しに

知人の家に行った

 

知人は30代後半の女性ですが

現在妊娠中

初めての子供

 

つわりがものすごくツラそうだったので

玄関先で本を返して帰るつもりだった

 

しかし彼女

立っているのもやっとなのに

もうすぐ旦那が帰ってくるからと

食事の支度をしようとしていた

 

具合が悪いならコンビニで買うなり

適当に食べてもらったらどうかと勧めたが

それだと旦那が·····

と彼女が言いかけたところで

旦那帰宅

 

とりあえず挨拶して

彼女はつわりがひどいみたいだから

今日は買ってくるなり外食するなり

適当に食べたらどうかと言ったら

 

自説をしゃべるしゃべる

 

旦那曰く

お産は病気じゃない

つわりなんてただの甘え

一日中家でゴロゴロしてるくせに

亭主の飯の準備もできないなんてわがままだ

 

私が

鍋に味噌汁や肉や

いくつか作りおきあるみたいだけど?

と言うと

 

亭主には作りたての飯で迎えるもんだろ?

ときた

 

この時点で私はブチギレ

 

「ちょっと座れ💢」と目の前の床を指さした

旦那「え?」

私「座れって言ってんの💢」

 

とりあえず私が怒っていることはわかったらしく

恐る恐る

「な、なんで?」

「なんでじゃねーよ。つべこべ言ってないでさっさとそこに座れ💢違う!正座!」

 

大人しく正座した旦那に

3食準備することがどれほど大変なことか

妊娠中は体の変化がどんな風に現れるかわからない

つわりがツラいことなのを

女房の姿を見ててわからないのか?

ましてや彼女は30代後半という年齢で初産

不安は大きい

そんなことも思いやってやれないのか?

 

説教した

 

旦那「えっと····すみません」

私「すみませんじゃねーよ💢あんたのやってることは思い切りパワハラモラハラ、マタハラに値するぞ?」

旦那「あの、オレ、昔から亭主関白に憧れてて·····」

私「亭主関白?」

旦那「はい·····」

私「ふーん、それで?」

旦那「いや、えっと····」

私「亭主関白の意味調べてみな」

旦那「意味?」

私「そう、意味。今スマホで調べて」

 

スマホをいじる旦那

 

私「あった?」

旦那「はい」

私「書いてあること読んでみな」

旦那「「亭主」が「関白」のようであるということである。亭主は夫のことであり、この言葉は亭主が関白のように家庭内で威張っている状態を指す」

私「豊臣秀吉が関白になって威張っている様が語源、てことも書いてあっただろ?」

旦那「はい」

私「ついでに関白も調べてみな」

 

旦那スマホいじる

 

私「見つかったら読んでみな」

旦那「関白(かんぱく)は、成人の天皇を補佐する官職である。令外官であり、また、実質上の公家の最高位であった。敬称は殿下」

 

私「よろしい。で、自分がやってたことがどういうことかわかった?」

旦那「どういうって·····」

私「私はね、秀吉が威張ってたかなんて知らないよ。でも秀吉は、信長のあとを継いで天下を取った。百姓からの成り上がりだったけど、成り上がれるだけの器量があったんだよ。関白にまでなったんだ。威張っていたとしてもね、威張れるだけのことをしたんだよ。わかるか?」

旦那「·····はい」

私「そして秀吉は妻であるねねのこともちゃんと大事にしてたんだよ」

旦那「·····」

私「それをあんたはなんだ?妊娠中で肉体的にも精神的にも不安定な女房を労りもしないで、偉そうに飯、飯、飯って。あんたは関白か?」

旦那「すみません·····」

私「謝る相手が違うだろーが」

 

と言ったところでいきなりドアが開き

そこに立っていたのは旦那母

つまり彼女にとっては姑

 

旦那「母ちゃん」

 

自分の味方が来たとでも思ったのか

旦那嬉しそう

 

しかし母は怒りの表情

 

母「さっきから聞いてたけど、あんたは何様なの?💢」

旦那「え?」

母「あんたは偉そうに女房に命令できる立場だと思ってんの?💢」

旦那「え?だって、オレの女房だし·····」

母「それで?」

旦那「Mさん家の奥さんはいつも6品ぐらい作ってるから····」

母「それがなんなの?人の家と比べたってしょうがないでしょうに」

旦那「それぐらい普通なのかと·····」

母「なんか勘違いしてるみたいだから言っておくけどね、Mさん家の旦那さんは年収2000万ぐらい稼いでるんだよ」

旦那「えっ⁉️」

母「だから奥さんも家事に専念できるし、毎回6品作れるぐらい家計に余裕があるんだよ。お前のところは女房のほうが稼いでるじゃないか」

旦那「えっと·····」

母「自分の稼ぎで女房ひとり養うこともできないくせに、何が亭主関白だ、ふざけるな!」

旦那「だって、だって、オレは男だし」

母「男だっていうなら女房より稼いでこい!このバカ息子!」

 

母なぜか私に向かって

「あなたもそう思うでしょう?」

 

私「まったくですね。威張りたいなら威張れるだけのことをまずしろよ。ボケ!」

 

なぜか私と母は意気投合

 

母は彼女の体調が安定するまで母の家に連れて帰ることになり

 

「お前はひとりで食事の支度する大変さを身をもって知りなさい」

と息子に冷たく言い放って帰って行った

 

旦那はひとりになって

反省してるといいけどね

 

あれはマジで犯罪だ


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