コロナが猛威を振るう中
気分が滅入る映画のお話で恐縮です
何せ私自身がこういう内容が好きなもので(^_^;)
ネタバレもガッツリしますし
後味悪いのが苦手な方は読まないほうがいいかもしれません
ではまずひとつ目
「最悪の選択」
イギリスの映画です
現在Netflixで配信中
結婚前に男二人で楽しもうと
狩に出かけた男たち
ホテルに着いて
酒を飲み
女を口説き
違法な薬物にまで手を出して羽目をはずした
翌朝
フラフラになりながらも狩に出た
そこで
誤って鹿ではなく子供を撃ち殺してしまった
呆然と立ち尽くしていると
その子の父親がやってきた
相方は警察に捕まるのはイヤだと
その父親も撃ってしまう
なんとかバレないようにと画策する二人だが
結局地元の人間たちにバレてしまい
洗いざらい白状させられる
いろいろあって警察には突き出されなかったが
家に帰れたのは1人だけ
奥さんと生まれたばかりの子供に囲まれ
幸せなはずだが
というあらすじ
ちなみになぜ帰れたのが1人だけなのかは
言わないでおきます
気になる方は本編をどうぞ
そもそも酒と薬物でフラフラなのに狩に出たのが間違いだし
子供の父親まで撃ったのも間違い
どうあがいても隠せないのに
隠そうとしたのも間違い
こんな間違いだらけの選択
身を滅ぼすに決まってる
ラストで自分の子供を抱いて
じっと見つめるシーンが
とても切なかったです
Netflixで「最悪の選択」を観ましたか? https://www.netflix.com/title/80198478?s=a&trkid=13747225&t=more&clip=81006525
2つ目
「笛を吹く男」
ネズミの大量発生で困っていた町の人々
ある日色とりどりのまだら模様の服を着た男がやってきて
良かったらネズミを退治してあげようと言います
町の人々はネズミ退治を依頼し
男に報酬を約束する
男は笛を吹いて見事ネズミを退治するが
町の人々は約束を守らず報酬を払わなかった
怒った男は笛を吹いて子供たちを連れ去り
町からは子供がいなくなった
という童話をほぼ踏襲した内容でした
この映画では
朝鮮戦争直後の混乱した時代を背景に
地図にも載ってない村にたどり着いた父親と息子の親子連れ
その村でネズミ退治をするが約束の報酬は支払われず
息子共々追い払われる
息子が村人の持たせた毒入り弁当を食べて命を落としたのを見て
父親は村に復讐する
ネズミを戻し
子供たちを笛を吹いて連れ去った
韓国版の笛吹き男は
閉鎖された村の集団心理が非常に恐ろしかったです
またまだら模様の服とは
ハンセン病患者を指すのではないかという説もあるらしく
その辺もうまく取り入れていました
童話がベースではありますが
めちゃくちゃ後味悪い映画なので
観るなら覚悟して観たほうがいいでしょう
3つ目
チェコからの移民セルマは息子と二人暮らし
遺伝性の病気で日に日に視力が衰え
いつかは失明する
息子には視力を失わせたくないと
手術費用を貯めていた
もう手術に必要なだけのお金が貯まった
という頃
借金で困っている隣人にそのお金を盗まれてしまう
お金を取り戻そうと揉み合ううちに
意図せず隣人を殺してしまったセルマ
お金は取り戻し
病院に息子の手術を頼みお金を払った
その後逮捕され裁判となったが
隣人は金を盗んでからセルマを悪者にしようと色々小細工をしていたことがあり
セルマ自身がチェコからの移民ということで差別などもあり
裁判は不利に進み
とうとうセルマは第一級殺人で絞首刑の判決を受ける
数少ない友人たちは
なんとかセルマを助けようと弁護士を探す
弁護士に払うお金は息子の手術費用だと知ったセルマは
弁護士を断り
絞首刑が執行された
この映画
ミュージカルなんですが
わざわざミュージカルにする意味がわからん
普通の映画で良かったんじゃね?
と思ってしまった
だって
こんな後味悪すぎる話
途中で歌や音楽が鳴り出すと違和感ありまくりで(^_^;)
セルマもセルマで
わざわざ自分が不利になるように行動していく
まあそういう設定だってだけなんでしょうけど
すべては息子に無事に手術を受けさせたいって親心からきてる行動なんですが
だからといって
ここまで自分を犠牲にする必要あるのかなあ
と思ってしまいました
息子も手術で失明する未来は無くなったものの
母親が罪人として死刑執行されたという事実は残る
最近観た中では
一番納得できない内容でした