フランスが舞台の映画2編
暦の上では秋ですが
まだまだ暑い
エアコンつけた部屋で映画観たり本読んだりする日々
最近何度か繰り返し観てる映画がいくつかあります
そのひとつがこれ
ミラ・ジョヴォヴィッチは好きな女優のひとりですが
彼女の出演映画ではこれが一番好きです
実在の人物ジャンヌダルクを描いた伝記映画
史実をほぼ忠実に再現した映画です
百年戦争下のフランスが舞台
この映画は英雄としてのジャンヌダルクではなく
ひとりの少女としてのジャンヌを描いています
ジャンヌにお告げをくだす神も要所要所で登場します
英国軍に村を襲われ
目の前で姉を殺されたジャンヌは英国軍に対する恨みや憎しみ、怒りを忘れることができない
神のお告げを受けたと信じるジャンヌは
主要な戦で勝利し
当時王太子だったシャルル7世を王座につかせる功績を残した
当時はジャンヌを英雄として称えた人々も
勝利を重ねるにつれて
国王軍とジャンヌの意見が食い違ってくると
次第にうとましく思うようになる
最終的には異端として火刑となるが
ジャンヌの心の変化が印象的だった
自分は神のお告げを受けたと信じ
戦って勝利を得るが
勝利の後の死体の山を見て呆然とするジャンヌ
「これが勝利なの?神の望んだことなの?」
もしも神というものが存在するなら
正義という名の大量殺戮など望むだろうか?と私も思う
火刑になる前日
ジャンヌは神と対話し
自分のしたことは正義なのではなく
自分本位で傲慢な行いだったと悟る
「覚悟はできているか?」と問う神に
静かに頷くジャンヌ
そしてジャンヌは火刑に処された
この映画結構ギリギリのシーンというか
ジャンヌの姉が英国兵に殺されて犯されるシーンとか
ジャンヌが処女かどうか確かめるシーンとか
異端審問の間ジャンヌが英国兵から受ける仕打ちとか
エグいシーンが結構あるので
そういうの苦手な方にはオススメしません
The Messenger: The Story of Joan of Arc (1999) Official Trailer 1 - Milla Jovovich Movie - YouTube
もうひとつはこれ
かの有名な14世紀フランスの国王ルイ16世の王妃ですね
こちらは史実というより
巷間で伝えられるマリー・アントワネットのイメージをそのまま映画にした
という印象を受けます
マリー・アントワネットがオーストリアからフランスに嫁いでくるところから
フランス革命が起こり王家が逃亡するところまでを描いている
フランス王家に嫁いできたマリーは終始一貫して「早く世継ぎを」と言われ続ける
しかし嫁いできた当初は夫のルイ16世は男性機能に問題があり
子供どころではない
子供ができないのを女のせいにされるのは
どこの国も一緒なんだな、と思ったりした
だいたい嫁いできたばかりの14だか15だかの深層のご令嬢に「夫をその気にさせろ」というのは
無理難題でしかないだろう
ついには義弟夫婦のほうが先に男子を授かり
マリーは悔し涙を流す
次第にマリーはストレスから浪費するようになる
フェルゼンとも不倫を楽しみ
満たされない心をごまかし
それでも後に1男1女を設けることができるが
浪費生活は止まらない
貧困にあえぐ国民の不満は王妃に向けられる
かの有名な「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」という言葉
映画の中では「そんなこと言ってないわ」と苦笑している
Wikipediaを見ると
これはマリー・アントワネットの言葉ではなかったという説もある、とある
気になる方は見てみてください
マリー・アントワネットは浪費家であったことは確かなようですが
国民に対して寄付をしたりと
思いやりのある女性でもあったようです
この映画は史実とは異なることが多いですが
以外と現代女性に近いキャラクターのマリー・アントワネットなので
共感を持てる部分も多い
実際にヴェルサイユ宮殿の休館日を利用して撮ったとの事で
いろんな意味で豪華絢爛です
エンターテイメントとしては
とても楽しめました