久々の胸糞映画特集
ようやく仕事も落ち着いてきて
映画観る余裕が出てきました
GWに入ってから観たかったのを一気観
ホラーと胸糞映画が大好物の私ですが
今日書くのはあまりにもディープに胸糞で
続けて観たらメンタルヤバくなりました(^_^;)
まずは韓国映画3連発
「悪魔を見た」
イ・ビョンホン主演
婚約者を変態野郎に殺された男の復讐劇
変態野郎の犯罪もえげつないですが
ビョン様の復讐も負けず劣らずえげつない
婚約者を殺された男の壮絶な復讐劇!!/映画『悪魔を見た』予告編 - YouTube
「チェイサー」
韓国で実際に起きた事件が元
主人公は元刑事でデリヘルの経営者
ある夜女を向かわせた家の主はヤバさMAXのサイコパス犯罪者だった
女は主にハンマーだか金づちだかで殴られるが一命をとりとめ家から逃げ出す
そのまま行方不明となった女を探すため
主人公は元刑事の勘を働かせて捜査を始める
この犯人を演じたのがハ・ジョンウで
演技上手すぎて吐き気がするほど気持ち悪い
「悪魔を見た」と一緒に見るとマジでメンタルやられるので気を付けて
北朝鮮で漁師をして妻と娘を養う主人公
ある日船の故障で北と南の境界線を越えてしまった
南で拘束された主人公はスパイ容疑で取り調べを受ける
果ては南への亡命を勧められ
家族の元へ帰りたい主人公はひたすら北へ帰らせてくれと訴えるが
なかなか願いはかなわなかった
結局北へは帰れたが
北でも厳しい取り調べを受ける
南で親切に面倒を見てくれた刑事が持たせてくれた金が幸いして取り調べからは解放された
しかし翌朝
これは十分予測できたことだが
主人公は漁師として働くことを禁止された
主人公は漁に出ることを強行し銃殺された
これは胸糞悪いというより
かわいそうにという気持ちが勝った
きっと主人公にもわかっていたのだと思う
北には帰ってきたものの
これからは厳しく監視され
少しでも怪しい素振りがあれば厳しい尋問が待っている
これまでのような静かで穏やかな生活は望めないと
ただ家族と過ごしたいと願っただけなのに
たった一度の舟の故障で人生を狂わされた
まさかこんなことになるとは
主人公も家族も想像もしなかっただろう
キム・ギドク監督作!映画『The NET 網に囚われた男』予告編 - YouTube
ここからはメキシコが舞台の映画2編
「ニューオーダー」
裕福な家庭に生まれたマリアン
自身の結婚パーティーの日
この日は彼女にとって最良の日となるはずだった
貧富の差が激しいメキシコの貧困層が暴動を起こし
マリアンは人質となる
富裕層が人質となり
ひどい扱いを受ける様は目を背けたくなるが
貧困層は常にひどい目にあってきたのだと思うと
複雑な気持ちになる作品だった
2022.06.04(土)公開『ニューオーダー』本予告 - YouTube
同じ監督の作品
「母という名の女」
主人公は未成年の女の子
妊娠し彼氏と一緒に子供を育てることに
久しぶりに訪ねてきた母親は
初めは娘の出産を喜び
いろいろ力になっていた
だがこの母親
だんだん行動がおかしくなっていく
勝手に赤ん坊を自分の養子にしたり
娘の彼氏を誘惑して
娘と引き離して彼氏と赤ん坊と3人で暮らし始める
胸糞度はニューオーダーよりこっちのほうが高いと思う
結局この母親
自分は伴侶とうまくいってない
娘は出産して彼氏ともうまくいってて
単純に妬ましくなったのか?
という印象
赤ん坊も彼氏も奪って女としての幸せを取り戻したと錯覚したのだろう
娘は必死になって赤ん坊と母親の行方を探し
とうとう突き止める
そのとたん母親は夢から覚めたのだろう
彼氏を罵り赤ん坊を置き去りにして行方をくらませた
女のイヤな部分を詰め込んだような作品だと思った
最後は日本のドキュメンタリー
「かわいそうな象を知っていますか」
これ
私の中では一番の胸糞だった
かわいそうな象は小学校の教科書に載っていた記憶がある
何せ何十年も前の記憶なので正確ではないかもしれないが
こんな内容だったと思う
戦時中、空襲にあって猛獣などが逃げ出したら危険だという理由で
動物園のライオンや象が殺された
銃殺は付近の住民に不安を与えるとして
毒を使うこととなった
象の飼育係はエサに毒を混ぜて食べさせ
象は死んだ
私は子供心にこの話に疑問を持った
動物は毒物をかぎわけられるはず
大人しく食べたのか?と
これだけでも十分胸糞悪い話だが
実際はもっとひどかった
猛獣を殺せと命令したのは当時の東京都知事
まだ子供の豹や大人しい象は引き取ってもいいと仙台の動物園から申し出があったにもかかわらず
都知事は頑なに拒否し
とにかく殺せと命じたのだという
そして問題の毒入りのエサだが
象はやはり毒をかぎわけ食べなかったのだそうだ
そしてどうしたかというと
エサを与えず餓死させたのだ
飲まず食わずで何日も苦しみ
象は死んだ
動物園にはそんな風に殺された動物たちの慰霊碑がある
その碑に関心を寄せる人はほとんどいない
余談だが
私は動物園というものも嫌いである
一度たまたま何かのイベントで
移動動物園なるものを見たことがあった
時期はちょうど今頃
5月のGW
アスファルトの上の狭い檻の中で
さぞかし暑かっただろう
元々寒冷地に住むシロクマは
立ったまま首を左右に振り続けていた
それが異常な動きだということは
シロクマに詳しくない私でも容易にわかる
その姿を見て涙が止まらなかった私を
隣のカップルが不思議そうに見ていた
動物ジャーナリストが各地の動物園を回って
動物たちの悲劇を訴えるが
改善される気配はない
虐待されて命を落とす動物も悲惨だが
広い草原やジャングルから連れて来られ
一生閉じ込められる動物たちも悲惨である