本と映画と音楽の日々

主に好きな映画や本のことを書いてます。日常のこともダラダラ書いてたりします。気が向いたらお立ち寄りください。

あまり目立たなかったが好きだったバンド

1980年代はいいバンドがたくさんでたけど

当然のことながらデビューしたバンドすべてが売れたわけではない

 

私もロックが好きだっただけで

評論家でも業界人でもないので

裏のことまでは知りませんが

 

とにかくハードロック、ヘヴィメタルのバンドはデビューさせてしまえ

的な雰囲気を感じとることはあった

レーベルとしては商売だから

ある程度は仕方ないと思うが

逆に俗悪なレーベルや興行の餌食になったバンドは気の毒である

 

その中で

ボン・ジョヴィのようなビッグバンドにはなれなくても

そこそこ売れたバンドはたくさんいた

むしろそういうバンドのほうが多かっただろう

 

そういうバンドの中で

今でもよく聴くバンドがこの2バンド

 

まず「ハリケーン

 

確か最初はenigmaからデビューしたと記憶しています

 

そこそこ売れましたが

チャート上位に食い込んだことはありませんでした

大物バンドのような圧倒的な存在感はありませんが

独自のスタイルを貫いてて良かった

 

メンバーチェンジしてバンドは存続してるようです

オリジナルメンバーのボーカルだったケリーハンセンは

現在はフォリナーのボーカルとして活躍してるようです

 

これはハリケーンの代表曲のひとつ

西森マリーさんが自身のラジオ番組でオープニング曲として使ってました

 

西森マリーさんはジャーナリストですが

ハードロックやヘヴィメタルにも深く関わっており

CDのライナーノーツや訳詞などもよく手掛けてました

まあ興味のある人はググってみてください

 

ハリケーンの曲「シャウト」です


https://youtu.be/aUDl1aoofCs

 

 

もうひとつ

「デンジャーデンジャー」

 

この時代にはよくあったポップでメロディアスな曲が特徴

当時はボン・ジョヴィと似ていると言われることもあった

 

このバンドも活動休止やメンバーチェンジを繰り返して

現在も活動を続けているようです

 

ボン・ジョヴィに似ているんではなく

同じようにメロディアス路線を目指したバンド

 

もう少し評価されても良かったんじゃないかと思ったバンドです

 


https://youtu.be/HKxHANTXGAY

何事も相性は大事だね

私の愛するミュージシャンのひとりに

マイケル  モンローがいる

 

ハノイロックスの最初の解散から

しばらくはソロで活動していたが

 

あるとき

ギタリストのスティーブ  スティーブンスと組んでアルバムを製作中と発表された

 

それを知ったときの私は

 

はあぁぁぁぁあ?

 

という感じだった

 

ティーブは確かに技術のしっかりしたギタリストだが

マイケルの音楽性とスティーブのギターのスタイルは合わないのでは?と思ったから

 

Jerusalem Slimというクレジットで出されたこのアルバム


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https://youtu.be/NGw1W0f2GR4

 

聴いてみると悪くはない

 

しかし私はなんとも言えない違和感を感じた

私に先入観があったせいもあるかもしれない

 

このアルバムを聴く限り

二人の個性がうまく調和しているように思える

決して駄作ではない

しかし

マイケルの気合いを感じないのである

 

実際マイケルはこの作品に納得していなかったという話もある

案の定

アルバムがリリースされる前にスティーブはヴィンスニールと組んだ

このアルバム一枚でマイケルとスティーブは袂を分かつ

 

やっぱりな

と思ったのは私だけだろうか?

 

個人的にはそれで良かったんでは?と思っている

どうしてもこの二人の相性が良いとは思えないのだ

私はどうしてもマイケル目線で見てしまうので

ティーブのほうにも言い分はあったのだろうが

興味がなかったのでサラッとしか目を通していない(^_^;)

 

乏しい記憶を掘り起こしてみたら

ティーブとしては

出来上がった後に

「ここはこうじゃなかった」「こうしてほしかった」とか言われても

「じゃあなんでその時に言わないんだよ」

という感じだったように思う

 

マイケルがJerusalem Slimの前に作り上げたソロアルバム

ノット  フェイキン  イット


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https://youtu.be/5xdt3vqHyT0

 

このアルバムの空気を切り裂くような気合い

 

 

それがJerusalem Slimには感じられない

 

ヴィンスニールのアルバムはかなりのエネルギーを感じたけど

やっぱり相性ってあるよな

フランケンシュタインのパロディなんだろうが(^_^;)

ロックンロールフランケンというタイトルを聞いたことがあるでしょうか?

 

1999年のアメリカ映画です

 

よく行く本屋で見つけました

レンタル落ち

お値段176円プラス消費税(^_^;)

 

ダークラビットという

全く聞いたこともない製作会社

役者は全然知らない名前ばっかり

ロックンロールフランケンというタイトル

 

もう疑う余地なくB級ホラーだろうと

ためらうことなく購入

 


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内容は

音楽プロデューサーが自分の思い通りになるロックスターを作ろうと

科学者にフランケンシュタインを作り上げる計画を持ちかける

 

ロックスターを作るのだからと

一流ミュージシャンの墓から部品を調達する

エルヴィス・プレスリーの頭

ジミ・ヘンドリックスの手

シド・ヴィシャスの尻

着々と材料を集め

最後の仕上げはジム・モリソンの股間のいちもつ

 

しかし

そこでジム・モリソンの股間が間違って塩酸に浸され台無しになるという悲劇が····

 

困った科学者は

仕方なく他の股間を使って間に合わせる

だがその股間はゲイのピアニストのものだった

 

目覚めたフランケンもどきはキングと名付けられ英才教育を施される

 

めでたくロックスターとなったキングだが

 

頭は女好きだが股間は男を求めるという

なんとも悲劇的な状況に陥る

 

そして猟奇殺人を犯し始めるのだが

 

それほどショッキングな映像はない

 

唯一

キングに腹を裂かれて臓物露出された金髪美女の映像がグロかったぐらい

 

プロデューサーはキングの股間がジム・モリソンのではないと知って

ジミ・ヘンドリックスのに取り替えようとするが

科学者が調べたところ

手術はできない

手術をすればキングは死ぬと言われる

 

もうここまで観て

乾いた笑いしか出てきませんでしたが

最後まで観ましたよ(^_^;)

 

最後は絶望したキングが

自分で股間を引き抜いて死にます

 

映画としてもホラーとしても

はっきり言ってB級ですらない

おそらくC級ぐらい?(^_^;)

 

観ててこんなに脱力した映画は初めてです(^_^;)

 

でも

ものすご~く気に入りました

 

興味のある方は検索してみてください

 

ちなみにAmazonには売ってましたよ

 

ロックンロール・フランケン [DVD] https://www.amazon.co.jp/dp/B003BHZCRU/ref=cm_sw_r_other_apa_i_TgycFbT3027Z3

懲りない亭主関白

少し前に

つわりが重い妻に

料理を作れと命令する亭主関白もどきが引き起こした出来事を書いた 

 

 


亭主関白の意味をしってるか? - fyouの日記

 

この前

この嫁からその後の話を聞いた

 

旦那はしっかり反省したらしく

あれから体調も気遣ってくれるし

家事も協力してくれるようになった

 

 

最近では料理を作ると

批評を始めるのだそうだ

 

味が薄いだの

彩りが悪いだの

 

······

 

どうやら反省が足りないようだ(^_^;)

 

「スッゴクうざいんだけど。あなたならどうする?」

 

と聞かれたので

 

「あ~、そうねえ·····」

 

まあ私なら

空の弁当箱に「私の料理に文句があるなら、勝手に好きなものを食え」ってメモ入れて渡す

 

帰ってきても一切口をきかない

 

次の日には離婚届置いて荷物まとめて出ていく

 

「こんな感じかなあ」

 

と言ったら

 

彼女は

白飯だけ詰めた弁当箱に

私が言った通りの言葉を書いたメモを添えて持たせたらしい

 

そして旦那が帰ってきても仏頂面で

一言も口をきかなかったとか

 

次の日旦那が土下座してきたので

今まで自分がどれだけつらかったか

切々と訴えた

 

とりあえず

旦那は真面目に聞いてたらしい

 

今度こそ

しっかり反省しろよ(^_^;)

 


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興味深いオカルト映画

オカルトというと心霊現象や悪魔

ホラー映画は山ほど見てきたけど

なかなか興味深いテーマだな

と思った映画が2本

 

1つ目はこれ

エミリー・ローズ


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エクソシスト(悪魔祓い)のお話

 

19歳の女子大生エミリー・ローズ

彼女は自分が何かに憑かれたと確信し

神父に悪霊祓いを依頼する

神父は依頼を受け

悪霊祓いにとりかかるが失敗してしまう

エミリー・ローズは死に

神父は起訴され裁判に

 

起訴内容は

神父はおそらく精神疾患を抱えていたエミリー・ローズ

病院に連れていくこともせず

悪霊祓いなどを行って

助かったかもしれないエミリー・ローズを死に至らしめた

というもの

 

神父側の弁護士は

神父を無罪に導くには

エミリー・ローズが悪魔、悪霊に憑かれていたという証拠が必要と奔走

 

しかし努力は実を結ばず

神父は有罪の判決をくだされる

 

この映画はオカルトのカテゴリーにされているが

エクソシストというキーワードを持った法廷サスペンスだろう

 

悪魔や悪霊というものが

存在するのかどうか

 

エミリー・ローズは間違いなくとりつかれていたと主張する神父

エミリー・ローズ精神疾患だったと判断する裁判官

 

悪魔という

存在すら証明できないものを法廷で取り扱うのだから

極めて特殊な裁判事例だろう

 

これは実際に行われた裁判を元に制作されたとの事だ

実際に神父にくだされた判決も有罪だったそうだ

 

もう1つはこれ

「ヘルハウス」


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リチャード  マシスンの「地獄の家」という小説が原作

 

地獄の家と呼ばれる家の調査を依頼され

ひとりの物理学者とふたりの霊媒師がやってきた

3人は心霊と科学の両面から調査を進めた

 

調査が進む中

ひとりひとり死んでいく

 

私の記憶では

こういった切り口のオカルト作品は

あまりなかったように思う

 

科学と心霊という

一見相容れないもの同士が

解決をもたらす

 

その代償は死であったが···

 

昨今はホラーというと

バイオハザードみたいなゾンビ系か

ソウみたいな絶叫惨殺系が主流

 

それはそれで面白いが

 

またこういう味わい深いオカルト作品がでてこないかなあ

 

私が知らないだけで

あるのかもしれませんけどね

 

東海岸と西海岸

メタルブームも終わりかけていた1980年代後半にデビューした2つのバンド

ブレットボーイズとブリトニーフォックス

 

どちらもLAメタルにカテゴライズされてました

まあLAを拠点として活動してましたから

当然そうなります

 

当時はLAにミュージシャンの卵が山ほどいました

LAに住む若者のほとんどは自称ミュージシャンか自称女優だったと言われています

そんな中で晴れて表舞台に立てるのはごく一握り

 

そういえば

ポイズンのCCデヴィルがLAにやってきた理由を聞かれて

「LAは暖かいから、路上で寝起きしても平気だと思った」と答えていたことがありました

当時LAに人が集まったのはそんな側面もあったかもしれません

 

アメリカは広い

 

この2つのバンド

どちらも勢いのあるハードロックですが

出身はブリトニーフォックスが東海岸

ブレットボーイズが西海岸の出身です

 

ブレットボーイズは絶対西海岸

ブリトニーフォックスはなんとなく東海岸の匂いがするな~と思って調べてみたら

 

やっぱりだ

 

ブレットボーイズは元々LA出身

ブリトニーフォックスはフィラデルフィアの出身でした

 

なんでそう思ったのかと言われても困るのですが

これはもう感覚的なものなので·····

 

おそらくハードロック、ヘヴィメタル好きな人なら

わかる人はわかってくれるでしょう

 

では実際両バンドの曲を聴いてみてください

 

 

まずはブリトニーフォックス


https://youtu.be/8fAi8Jc2hrw

 

お次はブレットボーイズ


https://youtu.be/6BhqCwci5s4

 

どちらもデビューアルバムのトップに収録されてる曲です

 

ブレットボーイズのほうはオフィシャルビデオが見つかりませんでした

セールス的にはブレットボーイズのほうが成功してたように思いますが

なぜかしら?(^_^;) 

 

これを聴いて東と西の違いがわかる人は

相当のロック通じゃないでしょうか?

 

ブレットボーイズのボーカル

マーク  トリエンは

以前ランディ・ローズ亡き後のオジー・オズボーンバンドのギタリストのオーディションを受けて

トミー  アルドリッジとルディ  サーゾにボロクソ言われて落とされたそうです

なんでもギターの音が狂いまくっていて

チューニングもまともにできていなかったとかなんとか?(^_^;)

 

そんな人物がプラチナディスクを獲得するようなバンドのボーカルになっているとは驚きだ、と

ルディ  サーゾが自伝に書いておりました(^_^;)


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ギタリストの才能はなくてもボーカルの才能はあったみたいで

良かったですね(^_^;)

 

 

心が疲れた時に観る映画

ようやく緊急事態宣言も解除されはじめ

日常生活が戻りつつありますね

 

しかしまだまだ終息とはいかない

 

精神的に疲弊する日々ですね

 

心が疲れてるときは

ほっこりする映画を観たいものです

 

私が心癒された映画をいくつか

 

まずはこれ

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「黒馬物語」

 

ブラックビューティーと名付けられた黒馬の

波乱に満ちた運命の物語

 

これは

不幸の根源は人間なのだと

問答無用で気付かせる作品

馬に鞍をつけるのも蹄鉄をつけるのも人間のため

人間の都合で馬の運命は大きく変わる

牧場で生まれた時は

ブラックビューティーと名付けられたほど美しかった黒馬は

人間に使役され

見る影もなく輝きを失う

 

精も根も尽き果てたビューティー

馬市で叩き売られる

しかし最後の救いがそこにはあった

最後には草原で幸せに暮らすビューティーの姿を見れる

 

これは動物好きの人にはちょっとツラい作品

私もずっと泣きっぱなしだった

だからほっこりとは言えないかもしれないが

人間との心暖まる交流もある

自然を愛する人なら

ブラックビューティーの心がきっとわかるだろう

 


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お次は「ザ・ウォーク

 

アメリカのワールドトレードセンターで綱渡りしてニューヨークの市民を驚かせたフランスの大道芸人フィリップ・プティの伝記映画

 

なぜあの高さでの綱渡りに挑戦しようと思ったか

その動機と実現するまでの経緯を描いた映画

 

以外と地味に感動します

 

綱渡りを実現させた後のラストシーン

彼の恋人はフランスに帰ります

「なぜ?」と問う彼に恋人は

「あなたは夢を実現させた、今度は私が実現する番よ」

その言葉に彼は笑顔で別れを言います

お互いに依存せず

自分の目標を見つめる二人

でも心の絆はしっかり結ばれている

素敵な大人の二人です

 


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お次はトム・ハンクス主演の「ターミナル」

 

トム・ハンクスの出演作品はだいたいほっこりするんですが

私はこれが一番好きです

 

アメリカにやってきた主人公

自分が飛行機に乗っている間に国でクーデターが起こり政府が消滅

彼のパスポートは無効となり

アメリカへの入国許可が下りず

ターミナルで暮らすハメに

 

ターミナルでの暮らしの中で起こった悲喜こもごも

 

国でのクーデターが終息し

アメリカの地に立てることになった彼は

さっそく本来の目的を果たしに行く

 

それは

ジャズが好きだった今は亡き彼の父親

その父親のためにあるジャズミュージシャンのサインをもらうことだった

 

この最後のシーン

たまらなくほっこりします

 

 


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お次は「最高の人生の見つけ方

 

余命6ヶ月を宣告された二人が

生涯最後の冒険旅行にでる

 

あんまり期待しないで観たんですが

予想外に良かった

素晴らしいお二人です

キャッチコピーは、“We live, we die. Wheels on the bus[2] go round, and round.”(人は生き、人は死ぬ‐世の中はその繰り返しだ)

 

当たり前なんだけど

ずっしりくるキャッチコピーですね 

 


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お次は「リバー  ランズ  スルー  イット」

ブラピが主人公の弟役で出演してます

 

厳格な神父の父親

真面目な優等生の兄

自由で闊達な弟(これがブラピ)

三人三様だが、フライフィッシングだけは共通の思いがあった

 

この一家のことを描いたしみじみとした作品

 

ブラピ演じる弟は最後自身の借金が原因で殺されてしまうのですが

殺される前日

父親と兄を誘って釣りに行きます

フライフィッシングに関しては素晴らしい腕前を持つ弟

この日も父親と兄の前で大物を釣り上げ

結局最後となった家族団欒を噛み締める

 

アメリカの大自然と堅実な家族

 

ブラピにはこんな素朴な役が一番似合うと思うのは

私だけでしょうか?



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最後の登場

三谷幸喜の「笑の大学

これが一番ほっこりするかもしれません

 

戦時中の日本

検閲官と喜劇の脚本家のやりとり

 

いや~

笑った笑った

 

情け容赦ない検閲官と

検閲を受ける喜劇の脚本家

 

こんな設定で笑わせてくれる三谷幸喜は天才です

 

検閲官は元々喜劇の舞台など上演中止に追い込むために作家に無理難題をふっかける

作家はそれをわかっていて

これでもかと脚本を書き直す

 

そんな二人の間にいつしか奇妙な友情が芽生える

 

検閲官はそれまで心の底から笑ったことはなく

笑うということがよくわからない

 

しかし検閲官は作家の脚本を読んで笑った

 

最後に検閲官は

「なんだこれは!今までで一番面白いじゃないか!私がこれを読んで何回笑ったと思ってるんだ!」と叫ぶ

 

検閲官は38回笑ったらしい

 

きっちり数えてるところがスゴい(^_^;)

 

それは出征を控えた作家の

最後の作品だった

 

普通なら思い切り暗くなりそうな設定で

笑いも涙も感動も詰め込んだ三谷幸喜はスゴい!

 

私も三谷幸喜に言いたい

どんだけ笑わせてくれる気なんだ!