苦しい束縛、楽しい束縛
先日、友達から電話がきた
春になったら一緒に旅行に行かないか
という内容だったが
私はシフト制の仕事なので
まとまった休みをとることが難しい
それに何より猫がいるので家を空けられない
と、言うと
「え~?なに言ってんの?実家だから親がいるでしょ?」
私
「そうなんだけどさ~、猫は父ちゃんがキライなのよ。それなのに父ちゃん構いたがるから。それに母ちゃんは時々エサ忘れるし。私が何日も家空けたら発狂するかも(^_^;)」
友
「じゃあペットホテルとかは?」
私
「ペットホテルねえ。気ままな外猫だから、ストレスになるかもなあ」
友
「じゃあ、私の実家猫いっぱいいるから、預かってもいいよ?」
私
「それは、猫同士の相性がよければいいだろうけど、微妙だなあ」
友
「あんたそんなこと言ってたら、猫がいる限り旅行なんてできないじゃん」
私
「そうだわね~」
友
「それじゃあ、結婚よりキツい束縛なんじゃないの?」
私
「…束縛って、そういえばあんたこそ何日も旦那ほっといて平気なの?」
友
「ふん!そんな束縛なんて、10年もたてば消滅して、自由の身よ」
そのあと延々二時間ほど
旦那やら家庭やらの愚痴を聞かされ
電話は終わった
「私は彼になら束縛されたいの」
そう言って結婚した彼女
「私はたとえ好きな人でも、束縛はされたくないな」
と言いつつ独身の私
そのいらなかった束縛というものが
いつの間にか発生している
一匹の猫によって
人間に束縛されるのは耐えられないのに
猫に束縛されるのは心地いい
死ぬときは猫と同時に死にたいと思う私は
異常なのだろうか?(^_^;)