本と映画と音楽の日々

主に好きな映画や本のことを書いてます。日常のこともダラダラ書いてたりします。気が向いたらお立ち寄りください。

苦しい束縛、楽しい束縛

先日、友達から電話がきた

春になったら一緒に旅行に行かないか

という内容だったが

私はシフト制の仕事なので

まとまった休みをとることが難しい

それに何より猫がいるので家を空けられない

と、言うと

「え~?なに言ってんの?実家だから親がいるでしょ?」


「そうなんだけどさ~、猫は父ちゃんがキライなのよ。それなのに父ちゃん構いたがるから。それに母ちゃんは時々エサ忘れるし。私が何日も家空けたら発狂するかも(^_^;)」


「じゃあペットホテルとかは?」


ペットホテルねえ。気ままな外猫だから、ストレスになるかもなあ」


「じゃあ、私の実家猫いっぱいいるから、預かってもいいよ?」


「それは、猫同士の相性がよければいいだろうけど、微妙だなあ」


「あんたそんなこと言ってたら、猫がいる限り旅行なんてできないじゃん」


「そうだわね~」


「それじゃあ、結婚よりキツい束縛なんじゃないの?」


「…束縛って、そういえばあんたこそ何日も旦那ほっといて平気なの?」


「ふん!そんな束縛なんて、10年もたてば消滅して、自由の身よ」


そのあと延々二時間ほど

旦那やら家庭やらの愚痴を聞かされ

電話は終わった




「私は彼になら束縛されたいの」

そう言って結婚した彼女


「私はたとえ好きな人でも、束縛はされたくないな」

と言いつつ独身の私


そのいらなかった束縛というものが

いつの間にか発生している


一匹の猫によって


人間に束縛されるのは耐えられないのに

猫に束縛されるのは心地いい


死ぬときは猫と同時に死にたいと思う私は

異常なのだろうか?(^_^;)